フィギュアスケートを支える人々【ジャッジ】【ジャンプ計測】

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フィギュアスケートを支えている人達「ジャッジ」「ジャンプ計測」

フィギュアスケート競技会は沢山の人々が関わって成り立っています。
選手、コーチ、連盟、ジャッジ、各練習リンク、靴やブレードエッジ修理者、
振付師、音楽関連、衣装製作、イベント設備運営関連など、、、そして観客。
大勢の人達が関わって成り立っています。
その中でも、
昨今、フィギュアスケートの採点、ジャッジについては、
採点方法や不正ジャッジなど、色々な話題が出ています。加えて、
体操競技などでのジャッジ判定に「AIの導入」なども騒がれていますが、
ここでは、フィギュアスケート競技における、機械によるジャンプ計測、
「機械によるジャッジ判定?」についてピックアップしてみようと思います。

「人間のジャッジ」とAIなどの「機械のジャッジ」

数年前に採点方法などに変更はあったものの、
以前からも現在も、フィギュアスケートの採点は人間が行っている。
ただ、人間の視力には限界があり、一瞬の早い動作のすべてを
完璧に完全に目視することは可能とは言い切れない。

例えば、スケート技術のより細かい部分については、
撮影した映像のスロー再生によって判定するというような
方法も取り入れられています。

人間の目視力には限界があり、足りない部分は機械の力を
利用しているということです。

フィギュアスケートのジャッジ座席はリンクの四方にある
のではなく、一方のリンクサイドに設けられているため、
ジャッジは一方からの目視となり、例えばリンク反対側からは
見る事ができない。
選手によっては、ジャンプを跳ぶ位置など、演技のプログラムを
決めるときは、ジャッジ席の位置を考慮した上でプログラム構成を
考えるとも言われていて、
得な技はジャッジ席から見え安い位置で行い、不得意な技は
ジャッジ席から見えにくい位置でするなど、
少しでも見栄えするような工夫がされているようです。

採点で重要視されるのは「公平と公正である」とよく言われています。
フィギュアスケートのジャッジにおいて公平と公正を追及すれば、
例えば、アイスダンスのコンパルソリーダンスのように、
どの選手も同じ様な音楽で同じようなステップを踏むことで、
より公平で公正なジャッジが可能になり、フリー演技のように、
使用音楽も滑走技術も各選手によりバリエーションができると、
公平さと公正さが下がってしまうようになります。

リンクの四方にカメラを配置して撮影し、ジャッジ席も四方に配置し、
選手全員全く同じ音楽で同じプログラムを滑り、それをジャッジする
とすれば、より公平で公正なジャッジが可能になる。
更に例えれば、男子トリプルルッツ部門競技として、
音楽はなしで、各選手全員順番にトリプルルッツジャンプのみを行い、
スピード、高さ、幅、などを採点していくとすると、
さらに公平公正なジャッシが可能となる。
ただその半面、観客にとって観戦する楽しみは低下します。

最近のフィギュアスケートジャッジ判断では、
ジャンプの「飛距離」「高さ」「着氷速度」を計測するために、
トラッキング技術の「アイスコープ」(Ice Scope)技術の導入や、
Qonceptが開発したフィギュアスケート向けトラッキング技術
(滑走軌跡図)ice-stats「アイスタッツ解析」の導入など、
ジャッジ判断の手助けとして機械の力が導入されています。

フィギュアスケートには芸術性という、スポーツとは別の要素が
あるため、見る人の心を大きく動かす力があります。
例えば、人間のジャッジが判断する芸術性点数が無くなったと
すれば、それはとても味気ない魅力のない競技となるでしょう。
現役選手たちの中にも、幼少の時期に、フィギュアスケート選手の
滑りに感動し憧れて、この競技を選んだ選手も多くいるはずです。

アメリカの元フィギュアスケート選手(男子シングル)
五輪金メダリストの、リチャード・トットン・ディック・バトン
(Richard Totten Dick Button)氏は、日本の羽生選手について、
羽生結弦選手の演技には、ストーリー性やメッセージ性がある。
羽生選手がリンクに登場すればリンクは羽生劇場になる。
羽生選手は単なるフィギュアスケート選手を越えた素晴らしい存在だ。
と称賛のコメントをしました。

スポーツにはドラマが付きもの。スポーツ観戦する人間にとっては、
ドラマチックな感動を受けたとき、そのドラマ性に対しても
審査評価したくなるのは生身の人間の自然な心理かもしれません。

完全に公平で公平である審査と同時に、
人間の力では不可能な部分はAIやカメラ撮影などの機械の力を導入し、
最終的な審査は人間が行うのが理想の形なのかもしれない。

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